歯ぐきから血が出る、口臭、歯のぐらつき——それ、歯周病のサインかもしれません。歯周病と糖尿病は“互いに悪影響”を与えることが研究で支持されています。ただし効果を過大に言わず、コクラン・レビューが示すHbA1cの小〜中等度の改善(SRPで約0.4%/3–4か月)を中心に解説。EFPのS3ガイドラインに沿った段階的治療とメインテナンス、保険診療で始められる標準ケア、内科との連携までをやさしく紹介します。
歯ぐきから血が出る、口臭、歯がぐらつく——それ、歯周病かもしれません。歯周病はプラークによる炎症で歯を支える組織が壊れていく病気。痛みがないまま静かに進み、自然には治りにくいのが特徴です。EFP/AAPの最新コンセンサス(2018年新分類)では、重症度(ステージ)と進行の速さ(グレード)で個別化。多くは保険の基本治療(スケーリング・SRP+セルフケア最適化)で改善・安定化が期待できます。
前回記事では、清掃機具を例にしました。 今回は虫歯のお話をしましょう。 私が子供の頃や大学で学んでいるころには虫歯の予防と言えば歯ブラシをすることでした。 歯間ブラシやフロス等も推奨されていました。しかし今現在のエビデンスを確認すると物理的にプラークなど汚れを落とすことは実は虫歯予防としては推奨度は高くありません。...
現在ネットには様々な情報が溢れています。 「歯を守るためには○○を必ずやりましょう」 「○○をすれば大丈夫」 等を散見しますね。 それらをすれば歯科医院に行かなくても大丈夫なのか?今回は予防についてを書いてみたいと思います。 まず前提として○○をすれば大丈夫は本当であり嘘でもあります。なぜでしょうか?...
歯周病の治療を行う事により心臓血管疾患を予防ができるのではないか?とマスコミで取り上げられているのをみたりします。 ではどれ程のエビデンスがあるかを調べてみました。 今現在は強いエビデンスは無さそうです。しかし、全く関係がないとは言えないので今後の研究に期待したいですね。...
妊娠されている方は歯周病にかかっていると早産になりやすいという話しを耳にされた方もいるかもしれません。 現在のエビデンスで調べてみると早産に関してはあまり強く無さそうです。 しかし、低体重児が生まれる可能性については弱いエビデンスがありそうですね。まだまだ今後の研究が必要ですね。...
歯周病を予防や治療目的で洗口剤と歯磨き粉があります。 様々なメーカーから出ていますね。それらの個別の効果については割愛いたします。 今回はクロルヘキシジンという洗口剤に含まれている成分についてです。 今現在エビデンスを調べると歯周病に対して効果が認められるのはクロルヘキシジンのようです。...
糖尿病と歯周病が関係をしていると言う話しをよく聞きます。 当院でも歯周病の治療を行う事でヘモグロビンA1cが下がったと喜ばれる方がいらっしゃいます。 今現在で分かっていることは歯周病治療をすると糖尿病が改善する可能性が少しあると言うことのようです。...
なるべくなら簡単な手間の少ない方法で健康を維持したいと考えることは当然のことです。 私もそう思っています。 日々エビデンスの高いものをと私は勉強をしていますが、それは治療方法を増やしたいと思っているわけでは無く、なるべく治療を減らしたいと考えて勉強をしています。 無駄の排除ですね。...
皆さんは糸ようじやフロスを使用されていますか? 歯科医院等で推奨されたりご自身で始めたりと使われている方もいらっしゃると思います。 なかなか難しいですね。 実はこのフロス。虫歯を予防するという目的での使用はエビデンスが強くありません。...