レントゲンとCTの見え方の違い

通常の歯科で使用されるレントゲン写真は立体的な顔を平面に写します。様々なものが重なり見えにくいものなどが出てきます。もちろんレントゲンのみで十分なケースもありますしレントゲンの方が良い場合もありますがCTを使用する事によって立体的なまま確認が出来よい場合もあります。


この歯は中の神経が死んでしまい根の中で炎症を起こしています。
レントゲンではうっすら黒い影が根の先に見えるように感じます。

CTで撮影して様々な断面で確認してみます。すると

白い矢印はレントゲン、CT共に同じ根を指しています。
この歯は根っこが3つに分かれています。レントゲンで確認をすると重なり合ったりしていて分かりにくいですね。CTで確認すると矢印の根の周囲に黒い影があることが分かります。
またその黒い影が上顎洞という鼻の奥と繋がってしまっています。
こうなると上顎洞に炎症が及んでしまう場合もあります。
※レントゲンと写っている角度は異なります
下に隣の歯のCTがあります。白い矢印の場所が白く骨が連続していて上顎洞と繋がっていません。
神経の状態が問題なく炎症を起こしていない状態です。

このようにレントゲンだけでは見えなかったものが分かり診断、治療に役立ちます。

今後ほかのケースもご紹介していきたいと考えています。

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